絡脈の続き

2015/04/23 Thu

今回は絡脈の続きです。

絡脈は本経から絡穴から別れて別のルートが有るのでした。

この絡脈が逆上せが起きたら、霍亂(かくらん)が起きました。

絡脈が実すればからです。

(古典)

実すれば、則ち腸中、切痛し、

絡脈が実すると、

腸を切られる様に痛む、

これは凄いです。

私には経験がありませんが、

胃液が漏れる胃穿孔や

腸が嵌頓して動かなくなる

腸閉塞の痛みは実にこれに当たると思われます。

 この疾患の腹部X線検査では、

腸閉塞に場合は腸管ガス拡張像、

鏡面像(上方にガス像、下方に腸管内液による水平面を形成)

が特徴的な所見です。

 胃穿孔は横隔膜下部に空気映像が現れます。

どれも患者を立位で腹部X線撮影を行いますが、

患者は痛みの為に立っていられない程です。

この痛みは経験したくはないですね。

 腸閉塞は鍼の治療で発作を抑える事が出来ます。

原因は分かりませんが、

自律神経と関わりが有るからです。

胃穿孔は症状が出てしまえば開腹手術しかありませんが、

胃や十二指腸潰瘍を改善すれば腸に穴が開きません。

胃・十二指腸潰瘍は精神的に疲れから生じる事が多いので、

普段から身体を労わる事です。

次は虚したらです。

(古典)

虛すれば、則ち鼓脹(こちょう)す。

これを別るる所に取る也。鼓腸とは何かの原因でガスが腹部に蓄積し、

このガスが移動する時にゴロゴロと鳴ったりします。

その為に不快感を感じたり、音で周りを気にしたり、

腹部の膨満感及び軽い腹痛を生じるますが、

症状を現さない人も居られます。

原因の多くは神経質から来るものや早食い、

空気の嚥下(呑気症)やまたは便秘で

腸内の発酵が進んだりして、胃や腸に空気が溜まるそうです。

急性腹膜炎や腸閉塞(イレウス)などに起因するものは

突然の腹部に激痛を伴います。

 これらの治療は別れる所の

公孫穴で治療が出来るのだ、と言うのです。

マイ吉も春の大掃除です。
IMG_4414絨毯

身体も体液が巡って冬から溜めていた

老廃物を排泄いたします。

IMG_4415絨毯

絨毯をめくって行きます。

IMG_4416カーペット

最後にはそこに入りたい雰囲気です。

IMG_4422カーペット6

段々と目的が変わって来ました。
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脾経の絡脈

2015/04/06 Mon

日本列島も桜前線が通過いたしました。

マイ吉も桜の花弁と遊べるようになりました。

IMG_4328桜
桜の花びらを集めています。

IMG_4322桜
桜の花を摘まんでいます。

IMG_4326桜
桜も散ります。


突然ですが、

師匠が4日に他界しました。

弟子に見守られた他界でした。

お元気との報告を受けていたので、

今は非常に驚いています。

師匠には色々な治療技術と理論を教わり

大変に感謝しています。

教わった経絡治療をどれだけ

皆さんに伝えられるかなと思います。

師匠の御冥福をお祈りしたいと思います。


脾経の続きに入ります

消化器系が何らかの変化が起きますと、

この変化が足の裏にある

拇指外転筋の力が弱くなるのです。


酷くなると驚く事に、

この筋肉が触ることすら出来なくなります。

これが長期に続くと拇指を外に引っ張れなくなり、

外反母趾につながってくるのです。

この外反母趾で悩んでいる人にご婦人が多いようです。


しかし、脾虚証のご婦人は元気な人が多いようです。

それより、問題は脾の支配している肌肉の為に、

「肌肉」とは皮下組織一般の事です。

浮腫や難病である膠原病を引き起こす事があります。

よって脾臓をコントロールして行けば

元気に生涯をまっとう出来るのです。

次に公孫(こうそん)穴の話です。

DCIM3665脾経
経絡では4番目の穴です。

性格は絡穴でしかも衝脈の治療点 

太白穴の後方1寸ですが、

この部分には骨の上に縦の溝が触れます。

正にこの溝に取穴いたします。 

気や水が上に突き上がって、

感情が昂ぶっているのもここで下げる所です。

女性には特に必要な穴になります。

注意:公孫穴は太白穴から1寸だけ離れているだけです。

この公孫穴を初心者が取穴しますと、

本当の穴から離れすぎて腎経に近くなります。

これでは思った治療効果が得られません。

十分に注意して取穴して下さい。


絡脈は経絡から枝分かれした特別な流れです。

独自の症状を持っています。

脾経の特効穴とでも言いますか、

症状が現れたらこの公孫穴だけで治療が出来ます。

もちろんお灸も大丈夫です。

(本文)

足の太陰之別は、名づけて公孫と曰う。

本節之後を去ること一寸、

別れて陽明に走る。

其の別なる者は、入りて腸胃を絡う。

厥氣、上逆すれば、則ち霍亂(かくらん)す。


意訳:太陰脾経の別絡は公孫と言います。

足の第1中手指節関節の後ろから1寸の所から

別れて陽明胃経に向います。

これは表裏でつながっているのですね。

足の第1中手指節関節の後ろには太白穴が有りました。

取穴は第1中足骨の中央付近で小さなスジ状の溝です。

この部位の下縁に刺鍼します。

丁度白肉の境目に当たります。

刺鍼後に中足骨の下縁を指で流し

その下にある拇指外転筋の持ち上げるように

中足骨に押し当てて行きます。

それは足底から押し上げる雰囲気です。

公孫穴から別れた別絡は、

上ってお腹に入り胃や腸を絡います。

これは自律神経の要です。

この病気は冷え逆上せが起こり、霍乱します。


「霍乱」とは吐き下しが同時に起こる

全ての病のことを言います。

だからコレラから胃腸炎まで全てを表します。

中には風邪を引いても起こる事があります。

次回はこの公孫の虚実の症状を述べます。

下腿のむくみは?

2015/03/25 Wed

これ何かな?

スカリン君を不思議そうに

IMG_4291すかリン
ジーと見つめているマイ吉君

IMG_4292すかりん
ア!判った!青空が降りて来たのだ。

子供は可愛いですね~♡


我々はこれでは困ります、

近づき過ぎるとこうなるのです。


例えば高血圧の患者に対して降下剤を与えます。

一見して良いように見えますが、

周りの状態を診ないで血圧だけを下げて良いのでしょうか。

血圧が高いから下げて良いとは限らないのです。

それは血圧が高いのは、本人の訳があって高いのです。

薬の作用で血圧が下がり過ぎて

苦しんでおられる患者さんも居られます。

これは全身の調和を取ることが必要なのです。


または、

腹痛の人にお腹だけを診ている。

膝が痛い人の膝ばかり診ているのです。

女性の外反母趾ばかり診ている。

婦人の下腿のムクミばかりを診ている。

中年婦人の下腹部膨満(下腹部が大きく膨らむ)ばかりを診ている。

子供のアレルギーだけを診ても駄目です。

身体の全体を診るのです。

これらは脾虚証な事が多いのです。

もちろん、他の証も起こります。

経絡治療の治療法は古典に基づいております。

本来の治療部位は、

手では肘から手先までの部位を使用します。

肘から上には普通は刺鍼いたしません。

前腕部分の治療です。


足は膝から足先までに刺鍼いたします。

膝から上や体幹は余り使いません。


しかも、刺入しないで、

皮膚に触れるだけの極々浅い刺鍼です。



これは前腕や下腿部分にそれぞれ重要な穴があり、

それらには独特のハッキリとした性質があるのです。


今回は3番目の穴「太白」に付いてです。

(本文)核骨の後を過ぎり、

前回は脾経が変動すると

母指外転筋に変化が現れる事が分かりました。

この筋肉が弱り、酷い人は触れなく成るぐらいに成ります。

肝虚証や腎虚証の人の足と比べれば強さは歴然です。

こんな小さな筋肉が身体の内臓を左右する?

と思われますが、

反対です。

内臓の変化がこの小さな筋肉に変化をもたらすのです。

よって、脾虚証の診断には重要な部位です。

この事を今の鍼灸師に伝えたいと思います。

確かに脈は重要ですが、

その脈の裏付けとして、この様な切経も必要です。


今回この核骨(がいこつ)とは何でしょうか?

核骨(がいこつ)とは種のような大きな骨です。

古典では身体の表面に出ている骨に名前が付けられます。

だから、同じ骨でも別名が付いている場合があります。

よって足の核骨とは第一中足骨の指の関節部分です。

ここの後ろには「太白」穴という重要な穴があります。

太白(たいはく)

性格は兪土原穴(ゆどげんけつ)で、自分の性質の経穴です。

よって、肺虚証の時にこの経穴から治療を行います。

しかも、原穴と言って、元気を司る穴です。

DCIM3665脾経
右から3番目の赤点で青い線は表裏の肌目です。

中足骨に付けて前に滑らせて関節に当てます。

このモデルさんは可哀そうに、私の爪痕がマダ付いています。

この爪痕が直ぐに消えないのも浮腫の一つです。

それともー強く推したからかも知れません。

ごめんなさい。m(__)m

経穴概論では中足骨の下に取穴致しますが、

実際は殆ど骨の上に取って下さい。

作用は身体の湿を処理します。

よって、全身倦怠、下痢、むくみなど水分代謝異常に良いのです。

この時も筋肉には施術しません。

取穴はあくまでも皮膚の境目である、中足骨上に取ります。

また、胸痛治療にも使います。

古典では

厥心痛では腹脹し、胸満し、心とりわけ痛し

(腹から突き上げるような痛みの時)とあります。

これを「胃心痛」と言われるものです。

この時は大都・太白穴だけを治療いたします。

この厥心痛は他にも色々あり、症状で分類されています。

外反母趾は

2015/03/16 Mon

東洋医学の脾蔵は消化器を意味します。

それは古典で脾は「意」を宿すとされているからです。

「意」とは口に含む言葉です。

背中にも意舎穴があります。

口に入れる事で、

消化器の変化を現すとされています。

消化器系に何か変化が起きると、

背中の意舎穴付近に硬結や圧痛が現れるのです。

しかし、この部分を直接治療しないで、

足の脾経を治療すれば十分に背中は柔らかくなります。

DCIM3704おしゃぶり

写真はマイ吉の指しゃぶりのポーズです。

口に指を入れると、安心するのでしょう。


前回は重要治療点が白肉(はくにく)の際でした。

体表の皮膚と足裏の皮膚の境目でした。

DCIM3690脾経

写真はその表裏の肌目を青い線で引きました。

この線上に重要な穴が存在します。

最小刺激で最大の効果を挙げる事ですね。

ここにはどんな重要な穴が有るのでしょうか。

脾経では大都、太白、公孫穴

腎経では然谷、照海、大鐘穴です。


御婦人に多い外反母趾について、

DCIM3668足脾経

写真は足の第一中足骨を現しています。

脾虚証が長く続くと、この部分が大きく飛び出て、

靴に摺れて外反母趾になります。

これには女性独特の原因があるのです。


何故、女性独特なのでしょうか?

それは、脾虚証の独特な症状だからです。

脾虚証に成りますと、拇指外転筋が弱るのです。


脾虚証以外には起こりません。

しかし、外反母趾を見つけて、

脾虚証と診断してはいけません。


この時、経絡の軽擦法(かるめのさすり)重要です。

関節の下側、足底を摩るのです。


DCIM3671脾経

これは経絡が大きな関節を避けて、

大回りして進行するからです。

この時経絡は非常に浅いので、

軽く摩るだけで良いのです。

これを行うと外反母趾の痛みも軽減されます。

もう一つ重要な事は、

それは次回に話す脾が弱るとある筋肉が弱るからです。

その筋肉は母指外転筋と言うとても小さな筋肉です。

この筋肉が脾虚証の診断にも使えて便利です。

よって、筋が弱れば母指は外転がし難たくなり、

これが長期になると、外反母趾になるのです。

しかし、人は時に体調が変わります。

脾虚から腎虚証や肺虚証になれば、この外反母趾が残ります。

よって外反母趾の人でも脾虚証ばかりではなく、

腎虚証や肺虚証の人も居られるのです。

この時の診断が母指外転筋です。

脾虚証の治療は大都穴から開始

2015/03/01 Sun

人の末梢神経には

意志で働く運動神経

無意識で働く自律神経があります。

自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があります。

交感神経は人を活動させるのに働き、

貯蔵物質をエネルギーに変えたりする働きです。


副交感神経は人を休ませたり

栄養を貯蔵したりする働きがありますので、

内臓神経とも言われます。

IMG_4044苺
マイ吉君大きなイチゴを頬張っています。

両手にイチゴを持っています。

10個以上食べたそうです。

私がイチゴを食べる行為は

手や体を動かして随意ですので、運動神経です。

IMG_4046苺

マイ吉は私にとっては自律神経です。

自分で勝手に動いて確り食べています。


再脾虚証 皮膚の境目

脾経の治療部位が問題です。

経絡は

足の先端ですから、痛そうですね。

しかし、刺入時に気を付ければ大丈夫です。

それは治療場所を選定すれば良いのです。

それが皮膚の境目なのです。

経脈編の古典に入ります。

(本文)指の内側、白肉の際を循り、

(井案)
脾経は足の第1指の外側から始まりました。

経絡は白肉の際を巡ります。

白肉(はくにく)の際(きわ)とは何でしょうか?

この白肉とは皮膚の境目の赤白の際とも言われます。

足の表の皮と足底の皮の境目の事です。

表の皮には小さな毛穴や毛が生えています。

足の裏の皮には色白で毛がありません。

これは同じ表皮でも質が違います。

この境目が重要なポイントになるのです。

このポイントを外すと良い刺激になりません。

経絡治療は痛くない治療です。


それは鍼先が皮膚表面に触れるだけで、


皮膚内には刺入しないからです。


しかし、刺激は最大限必要なのです。

この刺激が手足の先や関節や赤白の際が有効なのです。

足の裏の皮膚に鍼を入れると痛いのです。

よって、足裏はマッサージが有効なのです。


黒人ではこの境目が色で分かり易いのですが、

黄色人種や白人では表の皮は毛穴で分かります。

足裏の皮は少し色が薄く、毛穴がありません。

しかし、判断が難しい人は目安があります。


脾経の場合ですが、

この皮膚の境目の下には中足骨があるのです。

よって、

取穴する時は中足骨の側面の上に当たればよいのです。

取穴の時は骨を外さないようにして下さい。

よって、鍼は骨の直ぐ下に打つ事になりますが、

皮膚に触れるだけで良いのです。


他には、皮膚の境目には重要な穴あります。

脾経、腎経、膀胱経には

この皮膚の境目には重要な穴が存在します。 

これを外すと本来の良い刺激が伝わりません。

これも気を付けなければなりません。


現代の経穴の多くはこの皮膚の境目を外して、

足の裏の皮膚に集まっています。

刺鍼では足の裏の皮膚では痛いばかりです。

よって、足の裏はマッサージが良いのです。


ここには大都穴という重要な穴があります。

DCIM3668足脾経

足の骨を書いてみました。

一番右側の赤い点です。

大都(だいと)穴

性格は栄火穴(えいかけつ)で、

脾経の母に当たる火の穴です。

木(肝)⇒火(心)⇒土(脾)⇒金(肺)⇒水(腎)

これは助ける関係や相生関係と言います。

前が「親」で後ろが「子」です。

心経が母で脾経が子になります。

取穴は第一中足指節関節に後方から前に向かって

指先から突き当てて取穴します。

勿論のこと、骨の上です。

DCIM3662脾経

右から2番目の赤い印です(大都穴)


作用は発汗作用が有り、胃腸の実熱を治します。

中足指節関節の前の大都穴は

脾虚の時は反応が現れる穴です。

脾虚証の治療の時は最初に刺鍼する穴なのです。


心臓痛にも使われます。

この心臓痛は東洋医学では胃心痛と言われています。

症状はお腹が張って、

お腹から突き上げるような痛みが心臓に起こるのです。

この時にこの大都穴と次の太白穴を使えば、

この胸痛は治るのです。
プロフィール

(井案)

Author:(井案)
好漢堂のブログへようこそ!
東洋医学をもっと身近に感じてもらいたいので、
このブログを開きました。
質問を気軽にして頂ければを思います。

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