肺経絡(3)肺経は中焦から起こる。

2011/02/27 Sun

肺経は中焦(ちゅうしょう)から起こる。

(本文)
はいたいいんのみゃくは ちゅうしょうにおこり
「肺太陰之脈は中焦に起こり」

(井案)
けついんかんけい
肺経は厥陰肝経の脈を中焦で受けてから始まります。

すいこくのせいび
中焦とは水穀の精気である栄を吸収している所です。

ちゅうかんけつ
腹部表面の穴の中脘穴ではありません。

治療家の中にはこの穴を施術して、

中焦を治した心算の人が居ますが、

その様な事は決して起きません。

この中脘(ちゅうかん)穴は刺激が強すぎるのです。

人の正中線は人体に対する刺激が強いことは、

武道でこの正中線を突くのは必殺技です。

よって我々鍼灸師は気軽に使ってはいけません。

恩師小寺先生は最近の外科手術はこの正中線を切ります。

これは太い神経が無いからとの理由ですが、

切られた患者は後が体調不良で大変になるのです。

と言われていました。

中焦とは、胃等の消化器系を指します。

例えば冷たいものを飲むと

胸が急に苦しくなったり、

突然に寒気がしたり、

胃が痛くなったり、

足先が冷たくなったりするのです。

これらの事が起きますから、

冷たい物を避ける人がおられます。

これらの症状は冷たい物を飲むと

体力が弱い人は中焦が寒えてきます。

この寒が上焦に伝播して行きます。

(上焦とは肺や心が該当いたします。)

肺虚や肺の弱い人は肺経をキューッと冷やし

身体を苦しくさせるのです。

難経四十九難には

かたちひえ、いんれいすれば はいを やぶる
「形寒え、飲冷すれば肺を傷る。」

とあります。

この「形」とは身体の事です。

身体が冷やしたり、冷たい物を飲み過ぎますと

肺に傷をつける事になりますよ。

またこの冷えは下焦にも伝わって

下痢を引き起こす事や

足先が冷える事が起きます。

この様に中焦から色々な所に影響が

伝播して症状が現われます。

中医学では肺は宣散(センサン)、粛降(シュクコウ)を司ります。

宣散は濁気を身体から出し、

精気を全身に送る働きが有るという意味です。

また粛降は気を下に下ろす働きの事で、

これが小便に影響いたします。

漢方では小便が近い、残尿感等が起こる膀胱炎は

膀胱や腎の治療ではなく、

肺経の治療で治す事もあるのです。

鑑別と診断を確り行ってください。
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テーマ : 鍼灸
ジャンル : 心と身体

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