魏志倭人伝との出会い(5)

2011/04/12 Tue

魏志倭人伝の原文の 横には 読み下し文が有りますが、

やはり原文は 漢字ばかりが並んでいます。

我々の 東洋医学の素問や霊枢や傷寒論の原文も 

同じく漢字ばかりが 並んでいます。

でも、この原文が重要なのです。 

神戸での勉強会では 古典の原文を読んでから、

師匠の解説を聞いていました。

当時を思い出すに、実はこの古典を始めた時は、

漢字を読むのに、いつも目が痛くなっていました。(笑)

しかし、師匠 小寺敏子先生の口から出る言葉は、

思いもしない解説が 多く出てくるのです。

これが不思議でした。この原文から、どうして?

と思いましたが、これらは、治療実戦や経験から

導かれている事が 段々と分ってきました。

これを知ってからは、次第に先生の魅力に引かれて、

不思議な事に 徐々に古典が読めるようになりました。

しかし、今回は なかなか 魏志倭人伝の

原文を読む気がしなかったのです。

しかし、単身赴任という境遇で 

瞑想と本を読む時間だけは 充分にありました。

何故ならば、私の部屋には ラジオだけで、

テレビが無かったからです。

初めは 読み下し文だけを 見ながら、

戻って 最初の部分を チラチラと見ていました。

私は堺市生まれで、世界最大の仁徳御陵や履中天皇陵や

その周りの 古墳が遊び場でもありました。

250px-NintokuTomb.jpg
(古墳資料より借用する仁徳御陵)
以前は人家が写真のように多くありませんでした。

この二つの古墳は余りにも大きいので、

福岡から東京に向かう 飛行機の窓からも見えていました。

また10年ほど神戸の視力センターに 在任中にも 

近くには古墳が点在していました。

よって、関西は古代においては、政治、経済の中心で、

大和と邪馬台国が一緒であると 信じて疑いませんでした。


原文の魏志倭人伝の前半部分は 邪馬壱国への 行程部分です。

今まで、既に知っている 地名が、時々出てくるので、

親しみ易かった事もあったでしょう。

これが 段々と読み進むと 面白くなって行きました。

それは、後半に入ると、特に、倭人の風習に興味を惹かれました。

子供の頃に見ていた 臓腑の話のように、

色々を想像が出来て、大変に面白かったのですが、

先に進むにつれて、あれ~ これは変ですね~??

ある疑問が湧いてきたのです。

それは、題名が倭人伝ですから、今までは、

てっきり、倭人が伝えたものと思っていました。

これは、本当に倭人が語った事を 書いているのかな??

それは、今まで 知っている 魏志倭人伝と 

少し 違うのではないのかな??

すると、疑問が次の疑問をと湧いてきます。

倭人伝の原文から、次々に不思議な出来事が出てきました。

それも そのはずです 今まで読んだのは 

全てが、色々な人の「解釈本」だったからです。

解釈本はあくまでも それを読んだ人の 感想でしかありません。

中には卓上の理論の ものも有ります。

自分で 直接原文を読んで、その現実の場所を歩いて、

そこで感じたことが 必要だと思うようになりました。

これは治療の裏付けを持っている、

師匠の素問、霊枢、傷寒論講義の 話のようなものです。

治療実績が無くて、理論だけでは、

素問、霊枢の重要な理論も 何の価値も無くなります。

また、一般には「邪馬台国」と思っていたのが、

なぜか「邪馬壱国」との記述になっていたのも疑問に思いました。

これは、旧字では壱の字と臺(台)の字が似ているので、

中国人が 間違えているという説からです。

後で知ったのですが、当時は天皇中心時代でしたので、

大和朝廷と邪馬壱国を結び付けて 

権威を強調したかったのでしょう。

我々医学の古典を読むときは、 

原文の字を変えないのが基本です。

原文の字を尊重して、大切に致します。

それは、原文の字を変えてしまったら、 

後々には 意味が変ってしまいます。

本来の意味が変われば それは資料では 無くなります

また、古代中国の人は、書記の職業は命を懸けていました。

それは、為政者が記述を変えろと言われても、

命を懸けて、その記述を守ろうとした話も伝わっています。

このように、漢字に命を懸けている人が、

簡単には、字を 間違えたりは 致しません。

特に似ている字は 気を付けたと思います。

よって今後は、原文に従って、邪馬台国ではなく

邪馬壱国と 明記したいと思います。
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