肺経絡(10)呼吸筋を緩めます。

2011/04/27 Wed

肺経絡は呼吸筋を緩めます。

呼吸筋を緩めると 頑固な冷え性が治ります。

それは、酸素が十分に取れるからです。

また、皮膚を強めたり、水分の処理も致します。

鼻も通します。気管支も改善します。

(古典原文)
はいけいより よこに えきかに いで
「從 肺 系 横 出 腋 下」

(読み下し文)
「肺系より横に 腋下に出で」

(井案)
やっと肺経が身体の表面に現れてきました。

これからの説明で、学校で習った経絡と違う!

と思われるでしょうが、

古典の記載と 現実の患者を見て考えて下さい。

それから批評しても遅くはないと思います。

先ずは 気を付けてもらいたいのが、

原文の肺系の系と 肺経の 経の字が違います。

この肺系の「系」の字は 系統の 系の字です。

これは 肺系が 気管から喉頭さらに、

鼻腔、鼻まで上る 系統のことです。

よって肺経の気は鼻にまで通じています。

これは「肺の気は鼻に通じる」

と素問の脈度編に記載があります。

 この肺の系統の途中から 経絡が枝別れしているのです。

原文からは 肺経は気管から別れて、

胸の前を通り、腋窩に下るのが分かるのですが、

この経絡が枝別れしている 場所は不明なのです。

mail 肺経図
図の説明 
(笑ってしまうほどの前衛的な図ですね。)

(この図は、皆さんの読解力に期待するしかありませんね。(^^;)

(肺の胸部分の経絡図、青色が三角筋と上腕二頭筋、緑色が中府穴)

(向かって右側の青色が現在の流注。三角筋を登っています)

(向かって左側の赤色が古典の流注。三角筋の前縁の溝に入っています)

症状や形状から考察しますと、

多分、鎖骨の下縁から、鎖骨下部を通り、

三角筋の前縁のくぼみに沿って腋窩に向うのでしょう。

肺経の診断の1つに 鎖骨下縁に沿っての陥凹を診ます。

ここには小さい筋肉であります。

肺の気が弱くなると、鎖骨下筋が弱ります。

この筋肉が 触れ にくくなるのです。

すると鎖骨がハッキリと 現われて来ます。

この現象は 痩せた人に 多く見かけます。

それはオードリー・ヘップバーンのようですね。

何故ならば 痩せた人は 肺経の虚が多いからでしょう。

ここで、筋肉が弱ると考えると ビックリされるが、

小さな筋肉は 経絡の変動でかなり 変化が早いのです。

当然 弱くなる事が 起こり易いのです。

但し、大きな筋肉には 直ぐには変化がありませんが、

これが起きた時は、これこそ 回復には時間が掛かります。


 また肩甲骨の烏口突起(ウコウトッキ)に停止しています。

烏口腕筋と小胸筋が肺虚時に弱る変化を示します。

この触診では、鎖骨窩部が窪んでおり。

当に小胸筋等が弱っている感じで触れます。

これと同じ様に 呼吸筋全般にも

同じ現象が起きています。

よって前腕の肺経部分を補うと

これ等の筋肉の弾力が戻り、 陥凹部も戻ります。

同じ様に背部の 肩甲間部の緊張も緩みます。

すると呼吸も自然に楽になります。

これが 少気(呼吸量の減少)が治るのです。

軽く自然に呼吸をすれば、肺の隅々まで 

空気が入って行く感じになるのです。

これは、患者さん自身が感じることです。

酸素が入れば、糖を燃焼させて、身体の熱を多く作ります。

これで、足や手の先を いくら暖めても駄目だった 冷え性や、

長い間 悩んでいた 霜焼けが治るのです。

冷え性や霜焼けだけではありません。

身体全体に 体温が行渡れば、

栄養を吸収する消化器系、ホルモンの内分泌系、

婦人科系と様々な部分が改善に向かいます。

これが、東洋医学では 少気が治った事になるのです。

しかし、直接 胸の部分を治療しても無駄です。

胸の部分の治療は 手首の肺経の治療で 効果が現れるからです。

肺経の治療秘結は極単純です。

肺経は極皮膚の表面を流れています。普通の鍼では突き通ります。

何か金属片で擦るだけで十分なのです。

また、呼吸気には多くの水分を含んでいます。

これも、余分な水分をだすのに良いのです。
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テーマ : 医療・病気・治療
ジャンル : 心と身体

コメント

Secret

ありがとうございます

26日の記事はよく理解できました
今回ひどい蕁麻疹が出る前一週間ほど腎の働きがおかしいと感じていました
水分も不足していました

肺経・・・親指の下のほうの手首のことですか
ここを指で押したり
手首回しをやったりしていたのですが

素人の まったくわからない私のようなものでも実行すればいいことがあれば教えていただきたいのですが



それと余談ですが
壱岐の話 福岡の話 とても興味深く拝見しました
その昔猿岩に行きました
故郷は福岡です


本日の記事はとても難しく

失礼いたしました

ここは 専門の方のブログだったのですね
申し訳ありませんでした

経絡治療を施してくださるところがないかと見つけていたら
北千住なら行けると思ってたどりついたブログでした
とても勉強になりました
ありがとうございました

Roko さんへ

コメントありがとうございました。

パソコンが不調で、インターネットが切れていました。
今日始めて開けれました。

麻疹は大変そうですね。
なった人でないと、この辛さがわかりません。

漢方薬や民間薬には色々な利尿剤がありますが、
人によって効き方がまちまちなのが厄介です。
これは自分に合うものを試して行くしかありません。

師匠はお茶が良いといいました。
これは同じ材料で違った作り方が良いそうです。
よって、緑茶、紅茶、烏龍茶を混ぜて飲むと良く利尿するそうです。
これはチョッと変な味に成りますが、
利尿効果は良いそうですよ。
自分の合う味にするのも良いと思います。

肺経は手首の所が良いのです。
以前に子供の咳の治療を写真で載せました。
そこの肺経を治療すれば良いのですが・・・
分りますかね?

また質問を下さい。
解説したいと思います。

福岡の出身でしたか!
私は2年ですが、福岡に居ました。
福岡は良いところですね~i-178
今は牡蠣が終わりの頃です。
近くの牡蠣小屋に行って、よく食べました。
懐かしいです~。

もう、東京を離れて、福岡に住みたいと思う時があります。
今年は運気的に動かない方が良いようですが、
来年は身体が許せば、福岡に動きたいと思いますがね~
でも、シガラミガ…v-37
許されないのかね~v-31

Roko さんへ

ここは 専門のブログではありません。

初めは経絡治療を広めるために始めたブログですが、
ただ、経絡を書いていると、閲覧者が激減してきました。
よって、ブログを止めようと思っていたのですが、

私の趣味である、魏志倭人伝の話で楽しもうと思って
書き始めました。

いつでも、鍼灸の治療や東洋医学の質問があれば、
こちらも積極的に、その話を進めたいと思います。

しかし、授業と同じで、途中で忘れてしまい、
道が逸れています(笑う)

遠慮せずに、何時でも、来て下さい。

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けんこうさんへ 手技

はじめまして。
経絡治療を実践されていられるのですか。嬉しい事です。
経絡治療の素晴らしさも実感しているご様子ですね。
活躍舞台が九州との事ですから、
国立福岡視力障害センターの教官で安田先生が臨床実習で私と同じ経絡治療を教えています。
福岡で治療が受けれると思いますので、連絡してみては如何でしょうか。

質問の件ですが、
肺経を補う場合ですが、皮膚の極浅い部分に流れています。
よって、皮膚を軽く流せばよいのですが、鍼を深く入れすぎるのです。
これでは、肺経は流れません。
鍼灸師ならば、接触鍼で良いと思います。
文章で書くのは大変に難しいですね。(笑う)
肺経と脾経と三焦経で十分に治療出来ます。
それぞれは患者の体質で微妙に変化します。
膀胱経は下肢の脹脛が良いのですが、方法は安田先生に直接聞いて下さい。
今後経絡治療を頑張って下さい。
長い人生です。この経絡の研究は面白く、絶対に裏切りませんから、楽しいですよ。

ありがとうございます

経絡治療は体に優しい手技で効果も抜群にあがることを体験しているので私は今後も続けていこうと思っています。だけど、技術がまだまだです・・・。お恥ずかしい。福岡の安田先生の治療も是非受けにいってみたいと思います。
肺経の補法ですが、接触鍼ですね。早速、実践してみます。最後にもう一つだけ質問ですが、皮膚面と鍼と接触する時間が長ければ長いほどドーゼが多くなるとかいう
ことはありますでしょうか?補法なので一穴にかける時間が長いほど(鍼を留める時間が長いほど)十分に補われるのでしょうか?私は陰経を補う場合、どのくらいの時間、一つのツボに留めていたら良いのか目安もわからず困っています。手技の質問なので文章で答えにくいと思います・・・。申し訳ありません。

けんこう さんへ 手技

自律神経の調整ができる、経絡治療を続けて下さい。
自分なりに証の決定をしていると、本来の証が分かってきます。
手技はとても易しいのです。
それは、一般の技術の事ですが、
理論が難しいと手技は易しい事が多いのです。
反対に理論が易しいと、技術が難しいのです。
一穴に時間のことですが、それは脈状で決めます。
脈が速い数脈は熱があるので、速刺速抜ですね。
遅脈ならば寒があるので、ユックリした除入除抜です。
問題は刺入の深さです。刺鍼は浅く浅くです。
この練習が必要です。

ありがとうございます

証決定ですね。そのためは、理論を正しく理解しなければ・・・。今後も課題は山済みです。
理論が難しければ手技は易しい事が多い。納得です。
これからもがんばります。どうぞよろしくお願いします。

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好漢堂のブログへようこそ!
東洋医学をもっと身近に感じてもらいたいので、
このブログを開きました。
質問を気軽にして頂ければを思います。

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