肺経(17)

2011/06/02 Thu

前回は肺尖が近い鎖骨上窩には、
気胸の恐れがある為に治療をしない話でした。

手が痺れる症状の胸郭出口症候群の時に、
首の側面にある、斜角筋の刺鍼も危険です。

肺尖が近いからです。

斜角筋に刺鍼しなくても、前腕の治療で緩みます。

続いて咳の症状を話します。


(本文)
甚だしければ則ち両手を交えて瞀(ボウ)す

(井案) 
瞀す=ぼうす。とは
目がくらんでよく見えない意味があります。

眼がくらくらする事なのです。

この項目から「肺経は眩暈を起こす」ではありません。

この「めまい」は咳から来たものです。

これは症状が目に出たのではなく、
強い咳の為に一過性の脳貧血を起こしたのです。

強い咳の時に両手で胸を抱えるのは
中国人の昔からの習慣だそうです。

日本人は口に手を当てますね。

最近は電車の中でも口にても当てず、
堂々と咳をして、唾を飛ばしている人が居ます。

この人にはマスクぐらいしてもらいたいですね。


また品の良い、静かな咳は色っぽいのですが、
この様な強い咳は鎖骨上窩が痛む訳です。

それほど肺が拡張するのです。

この激しい咳では身体のエネルギーも使い、
まさに痩せる思いです。
 
(本文)
之を臂厥と為す

(井案)
臂厥=ひけつとは、
厥(けつ)とはつかえてもどす、
のぼせる症状の意味があります。

臂厥は超々~大切な言葉です。

何故ならば治療方法が書かれています。

臂厥とは前腕の気の逆上で、
是を正常に流すと「立どころに已ゆ」となるのです。

前腕の橈骨動脈付近の肺経流注部分だけの刺激で、
肺や気管支の症状が消えるのが経絡治療の妙味です。

しかも浅く刺鍼もしくは擦過すれば良いのです。
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コメント

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ご無沙汰申して居ります。
一回の咳で5Kcalのエネルギーが消費されるのだそうです。ダイエットとして使えないでしょうか(笑)?

白い月の風さんへ

コメントありがとう~。
咳が酷くなると体力が消耗する事は分っていましたが、
1回で5キロも消耗されるのですか!
これだと、咳が続くと大変な体力消耗になりますね。
病人には辛い事ですね。
情報をありがとうございました。
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(井案)

Author:(井案)
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このブログを開きました。
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