魏志倭人伝(4) タトー

2011/06/07 Tue

前回は刺青の話でした。

この刺青は皮膚に針を使って墨を深く刺してゆくものです。

墨が消えないためには、墨を入れるのも、

ある一定の深さが必要です。

表部だと剥がれて、墨が落ちてしまします。

ではどの部分に墨を入れればよいのでしょうか。


皮膚を説明いたします。

人の皮膚は表皮、真皮、皮下組織の3層からなります。

最外層は表皮といって、0.1~0.3センチあります。

多くはケラチナサイトと呼ばれる細胞です。

この細胞には細胞核があり、細胞内には、
外部からの防衛に役立つメラニンも含んでいます。

その表面は鎧のような役割をもっている、
死んだ核の無い細胞が角質です。

この厚さは、10~20ミクロンの厚さで、
最後は垢となって剥がれてゆきます。

石鹸で身体を洗い過ぎると、この角質が無くなり、
生きた細胞が露出して、細菌や紫外線などの
外部からの刺激に対して抵抗が弱くなります。

帰宅後の手洗いは、流水で十分なのです。

危険な細菌は表皮常在菌で十分に駆逐されています。

石鹸による手洗いのし過ぎは表皮常在菌が流されて、
かえって他の病原菌の繁殖を招きます。

その下に在るのが真皮です。

皮膚の感覚器が多く存在します。

この表皮と真皮の間の細胞が分裂で表皮を作っています。

表皮が作られて角質として脱落するまでに約1ヶ月掛かります。

よって刺青は浅くてもこの表皮を突き抜けなければなりません。


この表皮以下に異物が入ると、色々な反応が現れます。

例えば、刺青を入れると、夏は暑く、冬は寒いのです。

これは墨の刺激を受けているからです。

昔はこの刺青を入れて、治療する方法がありました。


金属の刺激は、普通に考えると、真皮の組織が壊れます。

一部の治療家は、鍼を深く入れて、刺激を多くいたします。

これは、必要がありません。

鍼の刺激は皮膚に触れるだけでも十分に治療効果があるのです。

よって鍼は極浅くするべきです。

治療効果を最大に出したい気持ちは分りますが、
それならば、経絡が起こす治療効果を信じて、
侵害刺激に似た刺激をあえて行わない事です。

無駄な刺激は必要がありません。

またこの深い刺激で表皮のメラニン色素も増えると思います。

よって、我々の鍼は深く入れる必要がないのです。



倭国の使者は、自分達の事を「大夫」と称したとあります。

「大夫」とは、漢の前の周時代の統治階級の三分法一つで、
この身分を倭国の使者が名乗っていたのだろうと言うそうです。

統治階級の三分法は「卿、大夫、士」の身分の三分です。

これで行くと、魏国としては、
君達はこの周時代の身分制度とは関係が無いよ!と
この倭人達の自称が、滑稽に映ったことでしょうね。

でも、倭人にしてみれば、
我々は倭国では身分的にはエリートであるので、
これを古代の身分制度に照らし合わせて、
この辺かなと確信していると思います。

よって、魏国もこの使者にたいしては、
魏国の身分を新たに送っています。

大使長の「難升米」を以て率善中郎将となし、
副大使の「牛利」を率善校尉としています。
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