五味(9)甘味

2011/06/15 Wed

前回の五香は陽の性質が有りましたが、
今回の味は反対に陰の性質があります。

よって濃い味になってゆけば、
陰性が強くなって行くのです。

だから濃い味は身体を冷やす作用があるのです。

この作用を利用して、身体の内部の温度調節も可能となります。

また、味覚にも刺激量と感覚度の強さがあります。

よって薄い味は身体を温める事も出来るのです。


刺激が大きくなれば、感覚も強くなって行きます。

さらに味覚の種類によっても反応が異なります。

一般的には苦味が最も感度が高く感じます。

これは危険と感じる味覚だからとい言われています。

次に強く感じるのは、塩味、酸味、
最後に甘味と続いて行くそうです。


また、味覚感覚は舌を中心に口腔内に広がっていますが、
味覚反応の広さも苦味と塩味は広いのですが、
反対に酸味、甘味は狭くなっているそうです。

これを見ると甘みは冷遇されているようですね。

しかし、人はこの甘味を求めます。


ショ糖の甘味は高濃度では感覚が飽和状態になりますので、
量を多くしても、それ以上は甘く成らないそうです。

しかし塩味を加えると、甘味を増強いたします。

それは、五行では相剋関係にあるから、
味が強調されるのからです。


また味覚を変化させる物質も知られています。

ウィキペディアフリー百科事典のよりますと、
例えばギムネマ酸はインドに自生する
ギムネマ・シルベスタの葉に含まれています。

これを食べた後ではショ糖の甘味を感じなくなるのです。

これは、甘味受容体に対するショ糖の結合を
ギムネマ酸が競合阻害していると考えられています。

またミラクリンはアフリカに自生する
ミラクルフルーツ(リカデッラ・ドゥルフィカ)の実に含まれており、
これを食べると酸味は消失し、
甘味として感じられるようになるそうです。

これはミラクリンが酸味受容体を抑制すると同時に
甘味受容体の特異性を変化させるためと考えられているそうです。

世界には不思議な食べ物もありますが、
それ以上に、味覚も微妙な物である事が分ります。


 甘味は東洋医学では脾を養います

しかし過剰な摂取は肉を傷ります。

現代では糖尿病に当たる「消渇」になります。

また糖尿病の人が低血糖になると、
急いでブドウ糖のような甘い物を食べますが、
いくら急いで食べても小腸まで行かないと
糖類は吸収されません。

しかし甘味を口に入れるだけで、
血糖値が上がったようになります。

これは舌が甘味の刺激を感じ、
自律神経に作用して血糖値を上げたのと
同じ働きが生じるのだと思われます。
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