肺経(18)所生病

2011/06/20 Mon

肺の 所生病 
(原文の読み下し全文)

是れ肺を主として生じる所の病は 

咳す 上気す 喘す 渇す 煩心す 胸満す 

臑臂の内前廉痛む厥して、掌中熱す


肺経病の解説に入ります。

(本文)
是れ肺を主として生じる病は


(井案)
肺が中心になって起こす病です。

この所生病は血の病、慢性の病、臓器の病、
内因の病とも言われております。

確実に患者の体力が落ちているのです。

よって是動病より治るのに時間がかかります。

(本文)
咳す、上気す、喘す、渇す、煩心す、胸満す。

(井案)
是動病と同じ様に咳が出ていていますね。

それにより、気が上っています。

これは咳が出ると当然、気も逆上して来るのです。

気が逆上するから、更に咳も出るのです。

これは鶏か卵が先か理論です。

これからが問題です。

気が上ると同時に水も一緒に上がるために、
痰として喉にからみます。

水が上がって上部に溜まりますが、
水が溜まる部分は血管外の細胞外液となります。

水が上に上がっているのに、何故か喉が渇きます。

それは、血管内には水分が無いために喉が渇くのです。

さらに熱も入ってくると動悸も起こしてきます。

咳で胸も腫れて満ちてきます。

この咳は気管支の水分(痰)を処理するには、
利尿するよりか、若しくは発汗かです。

それには気管支の水分を血管の中に入れれば良いです。

さらに、気も下部に下げると良いのです。

よって治療部位は肺経の前腕部分と、
脾経か腎経の下腿部分を用います。

子供や老人にもこの症状が出ます。

呼吸筋を緩めてあがれば良いのです。

これらの症状を見ますと、
確かに是動病よりも症状が強くなっています。


肺は鼻に開口しています。

またその通り道の気管支も関係しています。

肺気虚で風邪に於いては、
水分が上で溜まり鼻が詰まる事があります。

これは熱の為の水分上昇のほかに、
お腹の中の冷えと気の不足により、
お腹の中は気血が空っぽの状態になるのです。

よって腹中の治癒力は低下してきます。

肺が実すると喘息が出て、咽喉が渇きます。

水も飲みたくなります。

喘息には虚と実が有ります。

勿論治療法も違いますから、
診断を間違えないで下さい。


(本文)
臑臂(じゅひ)の内前廉痛む

(井案)
肺経の経路に沿って痛みます。

これは上腕か橈骨神経痛ですね。

神経痛は所生病ですから、なかなか治りません。

一般に多くは神経痛やヘルペスは、
患者の体力が弱った場合に起きます。

治ったようでも再発が起こりますので、
体力の回復に全力を尽くす事が必要です。


(本文)
厥して掌中熱す

(井案)
厥とは普通経絡の気が逆流することで、
寒邪は主で手先から冷えて来る事を言うのです。

この場合は冷え過ぎで掌中が熱する訳です。

これは不思議に思われるが、
実は身体が冷え過ぎると
緊急に温めようとする働きが起こるのです。

まるで雪の中に素手を突っ込んで、
少ししてから取り出した時、
手が火照る様な感じです。

この熱は東洋医学では「虚熱」と言います。

この時は熱があるからと、
身体を冷やしてはいけない事は
理解できると思います。

しかし、残念なことに、
安に冷やしている事が多いのです。


(参考・古典原文)
是主肺所生病 咳上気 喘渇煩心 
胸満 臑臂内前廉痛 厥掌中熱
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