表皮防衛隊

2010/07/06 Tue

3週間振りで「表皮」に戻ります。

通常、病原菌群達は人間の皮膚には

そう簡単には取り付けないのです。

例え、強力な防衛隊の表皮常在菌群の隙間を突いて侵入しても、

人間の表皮は表面が角化して垢となって、

時間が経てば剥がれ落ちます。

仮に、病原菌が、運良く粘膜表皮に侵入して、

さらにその奥の真皮や皮下組織に入ると、

そこには本来の防衛隊である白血球が向い撃ちます。

この状態は人体の免疫機構が体表面に向かっているのです。

仮に、人体を国にたとえると、

自国の兵隊を体表面に総動員した状態です。

この時の身体の兵隊は増員ではなく、

内部の兵隊の移動でまかないます。

それは兵隊の増員する時間が無いからです。

これが問題なのです。

これを東洋医学では

表(ヒョウ)に気血が集まった状態と言います。

よって脈は浮脈として現れています。

自国の兵隊が強ければ表実と言い、脈は浮で実。

兵隊が集まっても弱ければ表虚といいます。

脈は浮で弱を呈します。

この時の身体は気血が表に集まっていますから、

身体の内部は空っぽ状態だった訳ですね。

次回は浮脈と脈の診方について検討します。
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コメント

Secret

表実、表虚

兵隊の増員をせずに現在の人員だけでまかなう、
だから外部(表)だけにたくさんの兵隊(気血)が集まって、
内部(裏)の兵隊(気血)が少なくなる…
なるほど、解かりやすいですね~。

太陽病の時は必ず浮脈ですから、外邪と一生懸命に闘っている状態になりますね。
兵隊が強ければ、表実、葛根湯症、
兵隊が弱ければ、表虚、桂枝湯証、
兵隊の強さはその人の「体力」という事になるのでしょう。

毎日暑いです。
夏です。浮脈です。
ささ、体力を養わねば~

風邪薬?

ドンペリって 高そうですから
そりゃあ まずかったら おかしいですね。
頭痛になっても仕方ありません。
飲むっきゃない、ハハハ。
先生も 二日酔い頭痛を覚悟で 飲んでおられるんですね。
ドンペリくらいなら 覚悟で飲めますが 普通のお酒類は
あの 頭痛を思うと飲めません。
頭割れそう、吐きそう、寒気、死にそう・・・になりますからね。
アセトアルデヒド分解酵素とかいうのですか?

表皮に細菌が来ても 自主防衛?
自衛隊が弱いと 表虚 強いと 表実!
よく分かりましたぁ~。
狸 自衛隊の 鍛え方が まずいんですね、ハハハ。
葛根湯は風邪薬なのに、肩こりに使うんですか~~?

葛根湯

ぽんぽこ狸さん、こんにちわ~。
葛根湯は風邪薬と思っていらっしゃる方が多いのですが、
それだけじゃないのですよ~。

傷寒論の条文にはこうあります。
「太陽病、項背強ばる事几几(しゅしゅ)、無汗、悪風するは、葛根湯之を主る」

汗が出ない状態での肩凝りは、皮膚の緊閉力が強いため、表位の邪熱を追って集まった水気が肌表から出られずに起こっているという状態なのです。
邪熱も水気も、自然に外に出られない為に、鬱積してだんだんと浅い所から深い所へと集って、項背強ばる事几几という状況になった時に、葛根湯が奏効するのです。

脈浮・実、頭痛、悪風、無汗、項背の強張りが激しいという状態に当てはまれば、
風邪ばかりでなく、頭痛や肩凝り、咳、湿疹などの皮膚病にも応用できる、便利な漢方薬なので~す。
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